人間はもちろん猫ちゃんワンちゃんも、身体にあるすべての細胞にはミトコンドリアが存在します。

 ミトコンドリアが不足したり傷ついて機能障害に陥ると、けいれん、脳卒中、精神症状、発達の遅れなどの脳の症状、物が見えにくい、音が聞こえづらいなどの感覚器の症状、運動がしづらい、疲れやすいなど筋肉の症状、肝臓や腎臓、腸や心臓の機能の低下など、極めて多彩です。
 

【腎臓】

⭐️腎臓では、ミトコンドリアが酸素からエネルギーを作り出す際に活性酸素という物質を生み出します。活性酸素は細胞内の物質を酸化させるだけでなく、ミトコンドリア自身も傷つけてしまうため、腎臓では活性酸素で傷ついたミトコンドリアが多く存在します。

 傷ついたミトコンドリアが蓄積すると腎臓に炎症が起こり、腎不全につながる可能性があります。腎臓ではミトコンドリアの動きが他の臓器に比べて活発な分、活性酸素が発生しやすい状況にあるため、ミトコンドリアを活性化することで細胞も活発に働き、細胞内で障害を受けた物質やミトコンドリアの傷ついた部分を選択的に感知して、分解できるようになるのです。

 ミトコンドリアを活性化すると、糖尿病性腎臓病の尿タンパクを低下させ、腎障害を改善する効果があることが、徳島大学の研究で明らかになっています。

【糖尿病】

⭐️糖尿病は、身体のエネルギー源であるブドウ糖が細胞に運ばれず、血液中にあふれてしまう病気です。インスリンというホルモンが不足することで発症します。

インスリン分泌細胞は血糖上昇に伴って細胞内へ取り込んだ糖をミトコンドリア（エネルギー産生工場）で代謝することによってATP（エネルギー通貨）を産生し、これによりインスリンを分泌しています。

 また、糖尿病の主なリスク要因には、肥満が特に強く関係しており、肥満になるとインスリンの働きが悪くなり、血糖値が上昇しやすくなります。糖質の摂りすぎにより、インスリンの働きが追いつかなくなりインスリンが不足することもあります。

 インスリン分泌において、ミトコンドリアは非常に重要な役割を果たしているため、ミトコンドリアを活性化させる事で血糖値の改善が大いに期待できるのです。

【肝臓】

⭐️ 肝臓 は生体内のエネルギー生産、貯蔵の中心を担うため、腸、腎臓に続いてエネルギー 需要が特に高く、ミトコンドリアが多く存在しています。

 肝臓にミトコンドリアが多いのは、肝臓が多くの物質の代謝を行っているためです。肝臓のミトコンドリアは、ATPというエネルギーの生成や、アンモニアやアセトアルデヒドなどの有害物質の処理などを行っています。よってミトコンドリアを活性化する事で、肝機能の向上にも繋がるのです。


【腸疾患】

⭐️腸疾患においては、腸内環境の改善や腸のバリア機能の強化が重要とされています。PEMFやテラヘルツ波による以下の効果が腸疾患の改善に寄与する可能性があります。

炎症の軽減ミトコンドリア機能の改善や抗酸化作用により、腸の炎症が軽減されることが考えられます。

腸内の細菌バランスも、細胞のエネルギー状態や健康に影響を与えることが知られています。これらの療法は、腸内フローラのバランスを整える事が期待できます。

【脳】

⭐️ミトコンドリアの機能異常が脳の細胞を弱らせることで、意識障害、睡眠障害、幻覚や妄想などの統合失調症様の症状、双極性障害、パニック障害、不安障害、うつ病性障害、人格変化、認知症、などの精神症状が現れる可能性があります。

ミトコンドリアを活性化する事で脳細胞も活性化するため、これらの症状改善が期待できます。

【骨折】

⭐️ ミトコンドリアと骨折の関係については、骨折や怪我をするとをすると、かなりのエネルギーが必要になります。

骨の新陳代謝を担う破骨細胞と新しい骨を生成する骨芽細胞にはミトコンドリアが豊富に存在し、骨修復の工程に極めて重要と考えられています。

そのため、骨折の際はミトコンドリアを活性化してエネルギー量を増大させる事で回復も促進されるのです。

【動脈硬化】

⭐️ 動脈硬化は、加齢や悪い生活習慣によってミトコンドリアの数が減ったりミトコンドリアが傷ついて機能障害に陥る事で、血管の老化や動脈硬化の進展に繋がります。

血管を柔らかくするのに効果的な一酸化窒素（NO）は、血管を拡張させて血圧を安定させ、血管を若く保つ働きがあります。

NOは血管の内皮細胞 から放出される物質で、有酸素運動やマッサージ、ストレッチなどで血流が促進されるとNOが増えます。

よってミトコンドリアを活性化する事で内皮細胞が活性化し、血流が促進され、NOが増えると血管が柔らかくなるという仕組みです。血管が柔らかくなれば必然的に血圧も下がりやすくなるというわけです。

【心臓】

⭐️ 心臓は生涯休むことなく拍動し続けるため、心筋細胞には大量のエネルギーが必要です。

心臓の収縮に必要なエネルギー（ATP）を生成する役割をミトコンドリアが担っており、心臓を動かすために、心筋細胞には多くのミトコンドリアが密集しています。

ミトコンドリアの働きが低下すると、心臓の細胞が血液を全身に送ることがしづらくなり、加齢や圧負荷ストレスによって心筋細胞のミトコンドリアエネルギー代謝機能が低下すると、心不全の発症、進展につながる恐れがあります。

よってミトコンドリアを活性化させる事で心筋細胞も活性化して全身に血液を巡らせ、心不全や心筋梗塞の予防にも繋がります。

【パーキンソン病】

⭐️パーキンソン病ではミトコンドリアの機能障害が病態に関連していることが示唆されており、傷つき機能障害に陥ったミトコンドリアが取り除かれないことで神経細胞死が起こると言われています。

神経細胞が死んでしまうと当然脳からの信号はうまく伝わらないため手足の動きはスムーズにいかなくなります。脳や脊髄の中枢神経細胞の再生能力は限られており、一度損傷すると再生されないとされています。

しかしながらミトコンドリアが活性化する事で、それ以上の神経細胞死の予防にもなるうえ、機能障害に陥ったものは速やかに取り除かれ、残った神経細胞は新しい結合を作り機能を代償することで、手足の震えや筋肉のこわばりなどが軽減される可能性が大いにあります。

【血管修復】

⭐️ ミトコンドリアは、血管内皮細胞の増殖や移動機能を高め、血管新生を促進する役割を担っています。血栓でふさがれたり、血管の壊れた部分には、周辺の内皮細胞が増殖して、血栓を押しのけるようにして新しい内皮細胞でおおい、血管のほころびが修復されます。

【血液サラサラ】

⭐️ テラヘルツ波は遠赤外線とサブミリ波の中間に広がり両方の良い点を併せ持っているため体内の深部に届き、その｢クラスター効果｣によって血液や体液をナノ化してサラサラにします。 また、毛細血管の血流が促進され、酸素や栄養素の供給が改善されます。

さらにテラヘルツ波は人体の生体波動（細胞振動）領域のため｢共振作用｣により新陳代謝を促進し、細胞が活性化して痛みや冷えにも良い効果をもたらすと言われております。

【癌】

⭐️良性腫瘍の中のある細胞のミトコンドリアの機能が低下すると、その細胞が分泌性たんぱく質を産生・放出し、これによってその近隣の良性腫瘍が悪性化（がん化）します。

ミトコンドリアを活性化すると体温が上がり、免疫細胞も活発になります。免疫細胞には顆粒球やNK細胞、一度入ってきた異物を記憶して、2回目以降に効果的に攻撃するB細胞やT細胞などがあります。これらは癌細胞にダメージを与え、アポトーシス（細胞死）を起こさせることができるのです。

【免疫】

⭐️ミトコンドリアは、免疫機能にも大きな役割を果たしています。ウイルスや細菌などの異物が体内に入ってくると、防御機能を持った細胞が複雑に関係しながら病原体や癌などの異常細胞を撃退し、体外へ排出しようとします。このような体の反応を「免疫」といい、免疫反応を担う細胞を「免疫細胞」といいます。

免疫細胞も、他の細胞と同じように、ミトコンドリアが生産するATPをエネルギーとして働くため、ミトコンドリアが十分に機能することによって、免疫細胞にエネルギーが供給され、免疫力が維持されます。

そして、ミトコンドリアは、免疫反応全体のバランスを取る「司令塔」のような役割も担っています。ウイルスや細菌に感染したことで細胞が傷ついた際には、他の細胞に影響を与えないうちにアポトーシス（個体をより良い状態に保つために、不要な細胞を死なせて除去すること）させたり、免疫細胞が暴走する「サイトカインストーム」を抑えたりします。



【認知症】

⭐️ミトコンドリアの機能異常は、認知症やアルツハイマー病の発症や悪化と関連している可能性が指摘されています。ミトコンドリアは、酸素や栄養素からエネルギーを生成する代謝の要で、年齢とともに減少します。ミトコンドリアの機能が低下すると、次のようなことが起こる可能性があります。

①神経細胞のミトコンドリア機能が低下し、アミロイドβが蓄積して神経機能障害を引き起こす。

②ミトコンドリアの機能不全により、シナプスのエネルギー供給が不十分になり、認知障害を引き起こす

③ミトコンドリアの酸化による損傷が認知機能障害を引き起こす

⭐️ミトコンドリア機能を活性化させ、ミトコンドリアDNAを保護する事でアルツハイマー病の発症を予防、改善する可能性が期待できます。

【眼病】老眼や緑内障

⭐️ 目の細胞である視細胞(視覚細胞)は、常に明暗を感じ取っているため、エネルギー需要が高く、老化に伴う視機能の低下を招きます。その原因の一つとして、視細胞内のミトコンドリアが産生するエネルギーが生涯を通じて70％程度減少することが挙げられます。老眼や緑内障など目の不調とミトコンドリアには、次のような関係があります。

①老化に伴いミトコンドリアのエネルギー産生が低下し、視細胞の働きが悪くなることで老化に伴う視機能の低下を招く。

②緑内障になると、ミトコンドリアの輸送が止まるだけでなく、ミトコンドリアが減ったり小さくなったりすることがある。

よって、ミトコンドリアを活性化する事で視細胞も元気になり上記症状の改善が期待できると言えます。

🩷まとめると、ミトコンドリアは全ての細胞のバッテリーであり、ミトコンドリアを活性化することで細胞が活発に活動するようになる。細胞が若返れば肌のハリやツヤは保たれ、アンチエイジング効果が得られる。神経細胞を保護修復する。NK細胞など免疫細胞も活発になりウィルスやがん細胞をやっつける。息が上がりずらく疲れにくくなる。 体温が上がり冷え性改善。 代謝が上がり脂肪をガンガン燃やして体が引き締まる。



⭐️上記はミトコンドリアについてまとめたものです。P90の体感には個人差があり、全ての方に同様の効果を保証するものではございません。